兄である木村拓哉との関係性は、長年メディアやファンの間で格好の好奇心の対象となってきた。しかし、二人の間に存在するのは、過剰な馴れ合いでも意図的な断絶でもない。それぞれのフィールドでプロフェッショナルとして生きる男同士の、抑制の効いたリスペクトである。
兄が主演を務め社会現象となったドラマ『グランメゾン東京』で見せたような、妥協を許さぬ職人気質と表現へのストイックさ。それは職種こそ違えど、俊作のものづくりに対する姿勢とも見事に共鳴している。偉大な兄の背中を意識しつつも、比較される重圧を自らの原動力へと昇華させてきた弟の佇まいには、成熟した表現者ならではの静かな矜持が漂う。