教団側が表明した中止の弁明は「諸般の事情」や「安全対策の再検討」といった無難な文言に終始した。だが、実情はもっと切迫している。この巨大イベントの開催費用は億単位に上る。かつては全国の信徒から集まる潤沢な献金によって賄われていたが、少子高齢化や宗教離れに伴う信者数の激減が、宗教法人の財政を容赦なく圧迫していた。
関係者の証言によれば、信徒数の減少は花火の予算規模にも直結していたという。かつてのような豪快な打ち上げを維持することは財政的に極めて困難であり、規模を縮小して中途半端な形で開催するよりは、休止という苦渋の決断を選ばざるを得なかったのが内情だ。華やかな光のショーの裏で、教団の台所事情はすでに限界を迎えていた。