生殖の外部化が孕む問題は、フィクションの世界でも痛烈な警告として描かれてきた。Huluで世界的大ヒットを記録したドラマ『侍女の物語』(The Handmaid's Tale)は、極端な少子化に直面したディストピア国家において、妊娠能力を持つ女性が権力者の道具として強制的に出産を強いられる恐怖を描き、世界中にバイオエシックスの衝撃を与えた。
一方、Netflixが配信したメキシコ発の社会派ヒューマンドラマ『代理母』(Netflixオリジナルシリーズ)では、貧困から抜け出すために代理母を引き受けた先住民族の女性と、金で命を買い取ろうとする富裕層一族との生々しい対立が描かれている。経済格差を利用した身体の搾取、産み親と育ての親の間で引き裂かれる情愛など、ドラマが暴く構図はフィクションの枠を越え、現実の国際市場が抱える歪みそのものを映し出している。
エンターテインメントが提示するこれらの物語は、決して突拍子もない空想ではない。経済的に困窮する女性の身体を対価によって利用するという構造は、現実の渡航医療の現場でも常に批判の的となっている。