プレー環境の近代化と選手の権利擁護において、労働組合である日本プロ野球選手会の果たす役割は日増しに重みを増している。現行のフリーエージェント(FA)権取得年数の短縮や、現役ドラフト制度の運用見直しなど、選手個々のキャリア形成と球界全体の活性化を巡る議論は尽きることがない。選手たちが持てるポテンシャルを遺憾なく発揮できる環境を整えることは、プロスポーツとしての興行価値を維持する上でも不可欠な要素となっている。
さらに、セカンドキャリア支援やメンタルヘルスケアへの取り組みも本格化してきた。厳しい競争社会の中で早期引退を余儀なくされる選手に対し、ビジネス教育や指導者育成のプラットフォームを提供する試みが定着しつつある。グラウンド内でのフェアプレー精神はもちろんのこと、社会人としての持続可能なキャリア設計を後押しする組織体制の構築が、日本球界の持続的な発展を支える強固な土台となる。