選手の超絶技巧を足元から支えているのが、日本のスポーツ器具・アパレル産業が誇るマテリアル技術だ。とりわけササキスポーツ (SASAKI) とチャコット (Chacott) の2大ブランドによる開発競争は、リボンの性能を劇的な高みへと押し上げた。
静電気の発生を抑え、湿度に左右されない特殊織りのレーヨンやシルク素材。手元に吸い付くようなグリップ力と、適度なしなりを生むカーボンファイバー製スティック。グラデーションの染め加工ひとつ取っても、塗料の重みでリボンの先端が垂れ下がらないよう、ナノレベルの均一性が追求されている。道具の進化が、かつては不可能とされた超高速スパイラルや複雑な結び解き技を現実のものにしている。