インターネット上で「マイメロディ」を検索すると、時に「腹黒い」「性格が悪い」といった極端な言説を目にすることがあります。しかし、これらはサンリオの公式キャラクター設定と、2005年から放送されたテレビアニメ『おねがいマイメロディ』における演出の乖離が生み出した誤解です。
アニメ版のマイメロディは、悪意がまったくない純粋無垢な言動が結果的にライバルのクロミを精神的に追い詰めてしまうという、強烈なブラックユーモアを伴ったコメディリリーフとして描かれました。これが「天然ドS」「無自覚な煽りキャラ」としてネットミーム化し、現在でも知恵袋やSNSで語り草となっています。
しかし、サンリオが大切に紡いできた本来の公式設定におけるマイメロディは、誰に対しても分け隔てなく愛を注ぐ心優しい少女です。また、初期の赤色ずきん(通称:赤メロ)から現在のピンクずきん(通称:ピンクメロ)への変遷など、時代に合わせてファンの好みに寄り添いながらビジュアルを進化させてきた歴史があります。アニメのパロディ的楽しさと、公式のクラシカルな温かさという二面性こそが、マイメロディという存在の奥深さを形成しています。