ツバメの巣作りはなぜ我が家に?選ばれる家の特徴と縁起・対策の全貌

ツバメの巣作りはなぜ我が家に?選ばれる家の特徴と縁起・対策の全貌

ツバメの巣作りはなぜ我が家に?選ばれる家の特徴と縁起・対策の全貌について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

ツバメの繁殖サイクルにおいて、巣が完成した後の親鳥は通常3個から7個の卵を産みます。産卵後の抱卵期間はおよそ2週間、そして孵化(ふか)からヒナが巣立ちを迎えるまでの日数は約20日から24日です。卵を産み落としてから巣立ちまでは、トータルで約40日間の長期戦となります。

この約3週間の育雛(いくすう)期間中、現場では親鳥と天敵との命がけの攻防が繰り広げられます。SNSや知恵袋などのリアルな投稿を見ても、「ある朝起きたら巣がカラスに破壊され、ヒナがいなくなっていた」「壁をよじ登ってきたヘビに襲われて全滅した」という悲痛な声が毎年後を絶ちません。

特に近年、都市部で深刻化しているのがハシブトガラスによる襲撃です。大型のカラスは軒下の狭い空間にも巧みに回り込み、くちばしで巣を叩き落としてヒナを捕食します。また、巣の中に潜む「トリサシダニ」などの吸血性外部寄生虫が大量発生し、耐えきれなくなったヒナが飛び立てないまま地面へ落下してしまうアクシデントも多発します。

地域住民や店舗の現場防衛策として成果を上げているのが、巣の周囲数十センチ離れた位置に「透明な釣り糸(テグス)」を縦横に張る手法です。カラスは自慢の羽に異物が触れることを極端に嫌うため、テグスを張るだけで侵入を効果的にブロックできます。一方、体が小さく小回りの利くツバメはテグスの隙間を軽々とすり抜けて給餌を継続できるため、生態に負荷をかけない天敵対策として推奨されています。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。