全国のラーメン食べ歩きファンの間でしばしば混乱を招くのが、「第一旭という看板を掲げた店舗が各地に存在するが、味もロゴもバラバラである」という点です。兵庫県を中心に展開する「神戸第一旭」や、愛知県周辺の「尾張第一旭」など、全国にはかつての暖簾分けや事業譲渡、独自派生によって生まれた複数の「第一旭系列」が存在します。
歴史の奔流の中で、ある系統は背脂チャッチャ系へ舵を切り、ある系統は独自のチャーシュー麺文化を深化させました。その結果、全国には少なくとも9つの異なる第一旭の潮流が形成されるに至ったのです。
しかし、1947年にたかばしで生まれた「豚骨清湯×無添加生醤油×近藤製麺」という元祖の味を守り抜いている本丸は、あくまで「本家第一旭」のみです。公式サイトにも「類似店にご注意ください」という注意喚起が掲げられている通り、本店およびその直営店(烏丸店や都内の新宿店、神保町店など)と、他地方の第一旭は現在では完全に別法人として運営されています。京都の本流を味わうつもりで他系統の店舗に入り、「味が全然違う」と戸惑うことのないよう、正しい系譜の把握が不可欠です。