公的機関は、地震雲についてどのようなスタンスをとっているのでしょうか。気象庁は公式サイトの地震予知に関する情報発信の中で、長年にわたり一貫した見解を提示しています。
気象庁の公式見解では、「雲は大気の現象であり、地震は地球内部(地殻)の現象であるため、両者を直接結びつける科学的な根拠はない」と明記されています。地震予知の可能性についても、現在の科学技術では「日時・場所・規模を特定した予知は不可能」と明言されており、雲の形状から地震を察知することはできないと結論付けられています。
また、日本気象協会の解説や気象予報士らによる専門分析でも、同様の見解が繰り返し発信されてきました。日本気象協会の気象解説者らは「SNSで地震雲として投稿される写真の100%近くが、気象学的に名称と発生メカニズムが完全に解明されている通常の雲である」と指摘しています。雲ができる主たる要因は、気温、気圧、水蒸気量、そして上空の風向・風速という「大気側の物理条件」だけで完全に説明がつくのです。