クレイケーキ作りで最も頻発するトラブルが、乾燥後に現れる「パックリとした亀裂(ひび割れ)」です。紙粘土は乾燥時に水分が蒸発して収縮するため、土台の素材との収縮率の差によって表面が引っ張られ、割れが生じてしまいます。
紙粘土で失敗しないためのひび割れ防止策として最も効果的なのは、ボウルに取り出した軽量紙粘土に少量の水と木工用ボンド(小さじ1程度)を加え、耳たぶほどの柔らかさになるまで入念に練り合わせることです。ボンドに含まれる樹脂成分(EVAや酢酸ビニル樹脂)が粘土の柔軟性と密着力を高め、乾燥収縮時の耐性を大幅に向上させます。
また、さらにワンランク上の滑らかさと耐久性を求めるクリエイターの間で定番化しているのが、内装用コーキング剤である「ジョイントコークA(ホワイト)」の塗り方です。ホームセンターで500円〜700円程度で販売されているこのアクリル系充填剤は、乾燥後もゴムのような弾性を保つため、ひび割れリスクが極めて低いという圧倒的な強みを持っています。
ジョイントコークを使用する際は、土台に直接チューブから適量を絞り出し、水で少し湿らせたシリコンヘラやゴムベラを使って一方向にスーッと撫でるように伸ばします。角(エッジ)の部分は無理に一度で整えようとせず、半乾きの段階で濡らした指先で軽くなぞると、まるで本物のフォンダンケーキのような美しいエッジラインが描けます。