流行は巡る。しかし、これほどまでに古い音楽が若い世代に刺さるとは誰が予想しただろうか。SNS、特にTikTokやInstagramのショート動画で、古関裕而が作曲した応援歌や軍歌調のメロディを現代風にアレンジしたカバーがバイラルしている。テンポを上げ、ローファイ・ヒップホップのビートに乗せられた「高原の列車は行く」は、10代にとって「エモくて新鮮なチルポップ」なのだ。
単なる懐古趣味ではない。彼らはドラマのストーリーを知らずとも、音そのものが持つ圧倒的な生命力に惹かれている。理屈抜きのメロディライン。それが、デジタルネイティブたちの耳を捉えて離さない。