京都の昼食を象徴してきた「おばんざい」のスタイルが、ここ数年で根底から塗り替えられた。大鉢からセルフサービスで盛り付ける従来型は姿を消し、旬の京野菜を仕入れた当日の朝にシェフが組み立てる「テーラーメイド小鉢膳」が主流となっている。
烏丸口から徒歩3分の路地裏にある新進気鋭の和食処では、毎朝上賀茂の農家から届く新鮮な野菜を、ゲストの体調や好みの風味に合わせて出汁の引き方を変えて提供する。カウンター越しに調理の様子を眺めながらいただく一皿は、単なる食事を超えたエンタテインメントだ。少量多品種を美しく並べたお重スタイルは、目を楽しませると同時に、現代人の健康志向にも完璧に応えている。