ここ数年、東出昌大という存在は「山暮らしの猟師」としてのイメージが定着していた。薪を割り、獣を解体し、自然のサイクルと同化する日々。そんな彼が突如として見せた極上のドレスアップは、強烈なギャップとなって観衆の脳裏に焼き付いた。肩の力の抜けた、しかし一本の芯が通った立ち姿は、ジムで鍛え上げたハリウッドセレブのそれとは明らかに一線を画していた。
衣装を担当したスタイリストは匿名を条件にこう語る。「彼が求めたのは、体を締め付ける鎧のようなスーツではありません。風を通し、動きを制限せず、それでいて最もフォーマルな場にふさわしい品格を持つもの。結果として生まれたのが、あの独特のドレープ感です」。