手越の脱退に際し、ファンが最も心を痛め、ネット上でも憶測が飛び交ったのが、ボーカルユニット「テゴマス」を組んでいた増田貴久との不仲説の真偽です。長年、NEWSの圧倒的な歌唱力を牽引してきた2人だけに、突然の空中分解は様々な噂を生みました。
しかし、関係者の証言や当時の発言を振り返ると、2人の間に個人的な憎悪や決定的な喧嘩があったわけではありません。本質は「アイドルという職業に対する美学の根本的な不一致」でした。増田貴久は、グループとファンを何よりも最優先し、事務所の規律を厳格に守りながら王道のエンターテインメントを磨き上げる「職人気質のアイドル」です。対して手越は、自らの直感と自由な行動力を信じ、個人の裁量で表現の幅を広げようとする「パイオニア気質の表現者」でした。
脱退発表直後のラジオ番組『MASTER HITS』で、増田は声を詰まらせ、涙ながらに次のように胸中を吐露しました。
「悔しいですし、悲しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。手越の選んだ道を応援したい気持ちと、NEWSを守れなかった悔しさが入り混じっています」
この偽らざる発言からも分かる通り、裏切りと受け取られかねない脱退劇に強い葛藤を抱えつつも、相方の才能自体を否定することは決してありませんでした。小山慶一郎、加藤シゲアキもまた、度重なるメンバーの脱退を経験してきた中で、「3人でNEWSの看板を守り抜く」という不退転の覚悟を決め、2026年以降のグループ活動を再構築していきました。