展示台に並ぶ数百本のペンの中でも、一際異彩を放つのが「花梨紅白」だ。赤身と白太が複雑に交差する幻想的な杢目は、まさに自然が創り出した芸術作品。会場では開場直後に真っ先に売れていく筆頭株である。
近年の在庫傾向を分析すると、開場前半のグループに人気銘木が集中して買われていくのは事実だ。しかし、後半のグループだからといって諦める必要はない。作り手は意図的に、時間帯ごとに魅力的な作品を分散して投入する工夫を凝らしているからだ。
黒柿の孔雀杢やマーブルウッド、スタビライズドウッドなど、時間経過とともに意外な掘り出し物が店頭に追加されるケースも多い。自分の順番が来たら、特定の銘木だけに固執せず、テーブル全体を広く見渡す視野の広さが良品との遭遇率を高める。