採用率はわずか数パーセントとも言われる人気店の面接において、面接官は何を見ているのか。都内複数の店舗で統括マネージャーを務める人物が、匿名を条件にその内情を語った。
「一次審査の9割はビジュアルです。しかし、ただ目鼻立ちが整っていればいいわけではありません。港区で求められるのは、清潔感のある『港区ナチュラル』。派手すぎる整形顔や過度な露出はかえって落とされます」
面接では、本人の私服のセンスはもちろん、Instagramの個人アカウントに投稿されている写真のクオリティや交友関係、さらにはフォロワーの質まで細かくチェックされる。SNS上での発信力とセルフプロデュース能力は、採用時の時給を決定づける極めて重要なファクターとなっているのだ。
さらに、面接突破の裏ワザとして業界内で公然の秘密となっているのが、有力なスカウトマン経由のルートである。店舗と太いパイプを持つスカウトは、各店舗の「現在の採用枠の空き状況」や「オーナーが好む容姿のタイプ」をリアルタイムで把握している。直接応募では門前払いされるケースでも、スカウトの推薦状と事前のプロデュース(服装指導やメイクの微調整)を経ることで、高時給での採用を勝ち取るケースが後を絶たない。