かつて一世を風靡したチーズタッカルビやUFOチキンを覚えているだろうか。鉄板の溝にチーズを流し込み、甘辛い肉を絡めるスタイルは世界中で親しまれたが、いまソウル特別市で話題を呼んでいるのはその遥か先を行くスタイルだ。
例えば、漢南洞(ハンナムドン)の人気店では、ポルチーニ茸と白トリュフオイルを贅沢にブレンドしたフォンデュに、藁焼きサムギョプサルや活きアワビをディップするメニューが連日完売している。濃厚なチーズが素材の力強い旨味を包み込み、後味には爽やかなハーブが香る。かつての「ただチーズをかけるだけ」の料理とは完全に一線を画す、洗練されたマリアージュがそこにある。