横堀農業研修センターは、千葉県山武郡芝山町香山新田の横堀地区に建設された鉄骨造の建物です。名目上は農業研修や地域農民の交流施設とされていましたが、実質的には三里塚芝山連合空港反対同盟(主に北原派)や全国から集まる支援者、学生運動グループの宿泊・会議拠点、いわゆる「団結小屋」の中核として機能していました。
1966年の閣議決定に端を発した成田空港反対運動(三里塚闘争)は、農民たちの生活の場を一方的に収用しようとする国や空港公団(現・成田国際空港株式会社=NAA)に対する激しい抵抗運動へと発展しました。横堀地区は誘導路計画や空港拡張用地に隣接する極めて重要なエリアであり、研修センターはその最前線における抵抗の砦だったのです。
建物内部には大広間や厨房、合宿設備が整えられ、反対同盟の全国集会やデモ行進の出発点として利用されてきました。屋上からは誘導路を行き交う航空機が一望でき、空港運営を間近で監視・牽制し続ける「不屈のシンボル」として長年メディアでも報じられてきました。