1989年(平成元年)1月7日、昭和天皇の崩御に伴い第125代天皇に即位された明仁上皇の歩みは、常に「国民の安寧」と「平和への祈り」とともにありました。在位期間は30年3か月(11,070日間)に及び、戦争のない平和な時代を守り抜かれた一方で、数多くの未曾有の自然災害に見舞われた激動の歳月でもありました。
1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災をはじめ、大規模災害が発生するたびに被災地へと足を運ばれ、膝をついて被災者と同じ目線で励まし続けられたお姿は、国民の心に深く刻まれています。また、サイパン島、パラオ、フィリピンなど国内外の旧激戦地を巡る「慰霊の旅」を重ね、先の大戦で命を落としたすべての人々へ深い追悼の祈りを捧げ続けられました。