お茶目な変顔ばかりが注目されがちだが、いざゲートが開きレースが始まれば、その顔つきは一変した。主戦騎手を務めた名手・内田博幸や、陣営を率いた須貝尚介調教師の証言によれば、彼の本質は圧倒的な闘争心と気性の激しさにあったという。
皐月賞でのワープと称された豪快な捲りや、阪神大賞典での圧倒的な仕掛けの最中、カメラが捉えたゴールドシップの顔には、相手をねじ伏せようとする猛獣のような眼光が宿っていた。須貝調教師もその頭脳の鋭さと勝負どころで見せる鋭い表情には常に敬意を払っており、愛くるしい素顔の裏には本物のアスリートとしての凄みが隠されていた。