南堀江(Minami-Horie)が現在のカルチャー的地位を築くに至った背景には、90年代から2000年代にかけての日本のストリートシーンの隆盛がある。特に「ストリートのゴッドファーザー」と称される藤原ヒロシ(Hiroshi Fujiwara)の影響力は無視できない。彼の美学や裏原宿から波及したムーブメントは、ここ大阪のオレンジストリート(Orange Street)にも確実に飛び火し、ローカルなクリエイターたちを刺激した。
元々は老舗の家具店が並んでいた落ち着いた街並みに、ストリートカルチャーの DNA が注入されたことで、新旧が入り混じる独特の景観が誕生した。古き良き日本の職人魂と都市のサブカルチャーが化学反応を起こした歴史的必然が、この地に深く刻まれている。