近年の不動産・公的住宅政策において、若年層や単身世帯向けの手頃な賃貸住宅不足が深刻化する一方、特権的とも映る議員宿舎のあり方は政治ジャーナリズムにおける格好の追及対象となってきました。NHK政治マガジンをはじめとするメディアの調査報道でも、地方議員や一般公務員の宿舎削減・民営化が進むなか、国会議員宿舎だけが聖域化されている実態が繰り返しレポートされています。
「危機管理のための職住近接」という宿舎の大義名分は理解されつつも、地元に豪邸を持ちながら都心の宿舎をセカンドハウス感覚で利用するケースや、ルール違反とされる家族のみの居住など、運用上のモラルハザードが度々暴かれてきました。透明性の高い利用基準の策定と、実態に即した賃料の見直しを求める声は年々強まっています。