いま、京都を訪れる学校関係者や生徒たちを悩ませているのが、市内の記録的な混雑だ。観光庁が推進する持続可能な観光まちづくりの議論が進む一方、現場の過熱ぶりは想像を絶する。主要観光地周辺の人気店では、平日であっても開店前から長蛇の列ができ、1時間待ちも当たり前の日常と化した。
公益財団法人日本修学旅行協会の最新アンケート調査でも、現地での困りごととして「昼食場所の確保」「飲食店の混雑」を挙げる声が急増している。学校側が設定する昼食代の予算相場は1人あたり1000円から1500円程度。インバウンド需要で飲食店の単価が高騰する京都市内において、生徒たちが手頃かつ良質な食事にアクセスするハードルは年々高くなっているのが実情だ。
ただ空腹を満たすだけではない。食を通じて地域の文化や歴史を学ぶこともまた、教育旅行の不可欠な柱である。だからこそ、昼食難民化を防ぎつつ本物の味に触れさせるための新たなアプローチが急務となっている。