「子どもから手足口病をもらってしまい、人生で一番つらい思いをした」――SNSやネットコミュニティでは、罹患した親たちによる悲痛な告白が毎年無数に投稿されています。子どもが比較的ケロッと回復するケースがあるのに対し、手足口病 大人 重症化は決して珍しい現象ではありません。
成人の免疫システムはウイルスに対して過剰な炎症反応(サイトカインストーム類似の反応)を起こしやすく、それが強烈な痛覚刺激として現れます。取材に応じた総合診療医や耳鼻咽喉科医の証言によると、大人の臨床像には以下のような過酷な特徴があります。
- 足の裏の激痛による歩行障害:「足の裏全体に画鋲を敷き詰めてその上を歩かされているような痛み」と形容され、トイレに行くことすら這って移動せざるを得ない成人が続出します。
- 強烈な口内炎と嚥下痛:喉の奥から舌、歯茎にまで無数の潰瘍が生じ、自身の唾液を飲み込むことすら耐え難い苦痛となり、水すら飲めず脱水症状に陥ります。
- 40℃に迫る悪寒と関節痛:インフルエンザに匹敵する激しい全身倦怠感と高熱が数日間続き、完全に日常生活を奪われます。
子どものオムツ交換や看病の過程で、便中に排泄された大量のウイルスに接触することが感染の主因です。手足口病のウイルスはアルコール消毒液に対して強い抵抗性を持つノンエンベロープウイルスのため、手指消毒には流水と石けんによる徹底した手洗い、そして汚染された衣類や寝具には次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)による消毒が必須となります。