皮膚の表面に問題が見当たらないにもかかわらず、鼻の奥から込み上げるような嫌な臭いが続く場合、疑うべきは副鼻腔炎(蓄膿症)の存在だ。風邪の後に鼻腔奥の副鼻腔に細菌やウイルスが繁殖し、膿が溜まることで強烈な異臭を発するようになる。本人には「鼻の下が臭い」と感じられても、実際には鼻腔の奥から臭気が漏れ出している状態だ。
現場の耳鼻咽喉科医師は、単なる口臭や体臭との自己判断に警鐘を鳴らす。鼻水が黄色く粘り気がある、頭重感や頬の痛みがある、においを感じにくくなるといった症状が伴う場合は、放置厳禁のサインである。日本耳鼻咽喉頭頸部外科学会が提供する最新ガイドラインでも、慢性化する前に適切な抗菌薬治療や副鼻腔洗浄を行う重要性が強調されている。