函館の街に押し寄せる人波の勢いは止まらない。映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の舞台として函館市内の各所が緻密に描かれて以来、聖地巡礼に訪れるファン層が定着。従来のシニア層を中心とした温泉・グルメツアーに加え、Z世代やファミリー層の流入が目に見えて加速した。映画に登場した五稜郭やベイエリア、ロープウェイはもちろん、空港そのものをスタート地点として捉える旅のスタイルが完全に定着している。
さらに北海道が生んだ大スター、大泉洋がメディアで発信するローカルな食や文化の魅力も、旅情を強く刺激し続けている。彼が軽妙な語り口で紹介するディープな函館の風景は、大手旅行ガイドの定番コースとは一味違う個人的な体験を求める旅行者のバイブルとなった。こうした重層的なカルチャーの発信が相乗効果を生み、道南エリアの国内観光業は空前の活況に沸いている。