長年にわたり事件・事故報道に携わってきた筆者は、取材の過程で父親(被害児童の保護者)と直接言葉を交わす機会を得た。疲れ切った表情の中にも、固い決意を秘めた瞳が印象的だった。
「自分の車に積んでいたドライブレコーダーが、娘の行方を追う唯一の鍵になるなんて思いもしなかった。あの日、もっと早く異変に気づいていれば……」。父親は声を詰まらせながらも、こう続けた。「どんな小さな情報でもいい。娘が無事に帰ってくるためなら、映像でも何でも捜査に協力したい」。家族の深い苦悩と、愛する我が子を取り戻したいという切実な思いが、取材陣の胸を強く打った。