旧ヤクルト本社ビルは、日本を代表する建築家・芦原義信氏の設計によって誕生しました。縦のラインを強調したプレキャストコンクリートのルーバーが印象的なファサードは、近代建築としての意匠性も高く評価され、新橋から汐留方面へと向かう歩行者の目を引きつけてやまない存在でした。
ビル内に併設されていた「ヤクルトホール(約550席)」は、映画の完成披露試写会やアニメイベント、企業セミナー、株主総会など多用途に利用され、文化発信の拠点としても絶大な知名度を誇りました。新橋に通うサラリーマンだけでなく、エンターテインメントファンにとっても思い出深い場所として記憶されています。
1970年代から高度経済成長期、バブル期、そして平成の変革期に至るまで、ヤクルトブランドの世界展開と飛躍を支え続けた旧本社ビルは、まさに同社の黄金期を象徴する歴史的建造物でした。