福岡で赤身肉ステーキを語る上で外せない存在となったアカミヤコウシ。一般的なステーキハウスと一線を画す最大の理由は、徹底した温度・湿度管理のもとで行われる長期ドライエイジング(乾燥熟成)にあります。過度なサシ(霜降り)に頼るのではなく、健全に育てられた牛の赤身肉に時間をかけることで、肉繊維の自己消化を促し、アミノ酸由来の爆発的な旨味成分を生み出しています。
熟成庫から出された肉塊は、職人の見極めによって炭火や薪の熾火(おきび)でじっくりと時間をかけて焼き上げられます。表面はクリスピーで芳ばしく、中心部は鮮やかなロゼ色を保ったまま。ナイフを入れた瞬間に広がるナッツのような甘やかな熟成香と、噛み締めるたびにあふれ出る濃厚な肉汁は、一度体験すると忘れられない衝撃を与えます。