物語のクライマックス、古代兵器の全貌を現したラピュタの雷(いかずち)とロボット兵の大群。それまで圧倒的な軍事力の象徴として空に君臨していた政府軍の大型飛行戦艦ゴリアテは、あまりにもあっけなく炎の渦へと呑み込まれていく。
軍の全権を握り、自らを「ラピュタ王」と称して狂気に走るムスカ。彼が解き放った古代技術の圧倒的な熱線は、人間が最新技術を結集して造り上げた巨大装甲すら、紙くずのように焼き千切った。フラップターで上空を旋回していたドーラは、その惨状を目の当たりにし、思わず呆れ混じりの感嘆を口にする。圧倒的と思われた人間社会の威信が、古代文明の超技術の前に脆くも崩れ去る瞬間を捉えた、映画屈指のハイライトだ。