1990年代に入ると、酒井さんはアイドルから本格派女優への転身を見事に成功させます。その決定打となったのが、1993年にフジテレビ系で放送された大ヒットドラマ『ひとつ屋根の下』でした。
江口洋介さんや福山雅治さんらが演じる個性豊かな兄弟の中で、血のつながらない心優しい長女・柏木小雪役を熱演。複雑な出自に苦悩しながらも健気に家族を支える姿は日本中の涙を誘い、ドラマは最高視聴率37.8%という驚異的な数値を記録しました。この作品によって、彼女の女優としての評価は確固たるものとなります。
さらに1995年には、日本テレビ系ドラマ『星の金貨』で耳と口が不自由な主人公・倉本彩役を好演。劇中での繊細な手話表現と迫真の演技は社会現象を巻き起こしました。自身が歌った主題歌『碧いうさぎ』は自身最大のミリオンセラーを記録し、同年の『NHK紅白歌合戦』では手話を交えた圧巻のパフォーマンスを披露。名実ともにトップスターの座を不動のものにしました。