彼の変幻自在なキャリアを語る上で欠かせない代表作がある。映画『俺物語!!』で巨漢の高校生・剛田猛男を演じた際、彼はわずか数か月で約30キロの増量を果たした。パンやバナナを絶え間なく口にし、徹底的にカロリーを体に流し込む作業は苦行そのものだったと伝えられる。
ところが、その直後に放送されたTBS系列の連続ドラマ『天皇の料理番』では、病に侵されていく主人公の兄役を演じるため、半年で20キロ以上減量した。骨と皮ばかりになったその痛々しい姿は、視聴者に強い衝撃を与えた。自身の健康面へのリスクを伴いながらも、役の「生命感」を完璧に表現してみせた軌跡は、まさに執念の賜物と言える。