北浦和の杜に響く建築と椅子のシンフォニー——2026年、なぜ埼玉県立近代美術館が感度の高い人々を惹きつけるのか

北浦和の杜に響く建築と椅子のシンフォニー——2026年、なぜ埼玉県立近代美術館が感度の高い人々を惹きつけるのか

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この美術館を唯一無二の存在にしている最大のアイコンが、館内随所に置かれたデザイナーズチェアのコレクションだ。「椅子は座る彫刻である」というコンセプトのもと、展示室の片隅やロビー、吹き抜けの踊り場に、ヘリット・リートフェルトの「レッド&ブルー」やチャールズ・レニー・マッキントッシュの「ヒルハウス」、倉俣史朗の独創的なチェアが無造作に配置されている。

驚くべきは、その大半に実際に腰掛けることができる点だ。お気に入りの一脚を見つけ、体を深く預けてみる。背もたれの角度、座面の硬さ、アームレストの木肌。名作と呼ばれる理由が、理屈ではなく皮膚感覚で染み込んでくる。図録の写真を見るだけでは絶対に味わえない、デザインとのプライベートな対話がここにはある。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。