AOKIの歴史を語る上で欠かせないのが、創業者である青木擴憲(あおき ひろのり)氏の存在です。長野県での創業期、リヤカーを引いて洋服の行商からスタートし、紳士服のチェーンストア理論を確立。「良いものを安く」提供するロードサイド店舗モデルを築き上げ、一代で東証一部(現プライム)上場企業へと成長させました。
過去には東京五輪を巡るガバナンス上の課題に直面し、社会的批判を受けた局面もありましたが、その後は社外取締役の増員やコンプライアンス委員会の刷新など、経営の透明化とガバナンス改革を断行。現在では創業家の影響力を適切にコントロールしながら、プロパー役員と専門経営者による集団指導体制が定着しています。
株式市場におけるAOKIホールディングス(東証プライム・証券コード:8214)の評価は、手堅い配当利回りと実用性の高い株主優待制度によって、個人投資家から根強い支持を得ています。株主優待は、AOKIやORIHICAの店舗で使える20%割引券に加え、快活CLUBやコート・ダジュールの施設利用料が20%割引となる優待券、アニヴェルセルの婚礼割引券などが年2回贈呈されます。快活CLUBのヘビーユーザーやビジネスウェアを定期的に買い替える層にとっては、実質的な利回りを大きく押し上げる強力なインセンティブとして機能しています。