彼が愛用するブランドとして真っ先に名が挙がるのが、かつて蜜月関係を築いた「Roen」や、自身がデザインプロデュースにも深く関わる「VARTIX」である。ロックのエッジとクラシックな気品。この相反する要素を共存させたデザインこそ、彼のシグネチャースタイルだ。
既製品が彼の身体に合うことはまずない。体脂肪率を極限まで絞り込みながら、徹底的に鍛え上げられた胸筋と広背筋、そして引き締まったウエスト。この逆三角形の体躯を美しく包み込むため、彼の手掛けるオーダースーツは独自の立体裁断を採用している。肩パッドを極力排しながらも胸元のドレープを立体的に保ち、ウエスト位置をミリ単位で高く設定することで、驚異的な脚長効果を生み出す。2026年の現在においても、その研ぎ澄まされたカッティング技術とディテールへの執念は、テーラー界の職人たちを唸らせ続けている。