愛媛の観光を語る上で、まず押さえておくべき「絶対外せない3大名所」が存在します。いずれも単なる名所旧跡にとどまらず、体験価値のアップデートが継続的に行われている点が特徴です。
筆頭に挙げられるのが、愛媛県の中央部に位置する松山市の道後温泉本館です。約3000年の歴史を有し、日本最古の温泉と称されるこの地は、重要文化財に指定されながら現在も公衆浴場として営業を続けています。保存修理工事の完了を経て、歴史の重厚感を残しつつ整えられた入浴環境は圧巻の一言です。湯上がりに浴衣姿で風情ある温泉街を散策し、人力車が行き交うレトロな街並みを楽しむ時間は、愛媛旅行の象徴的な体験となっています。
続いて、松山市の中心部にそびえる松山城も見逃せません。日本にわずか12基しか現存していない「現存十二天守」の一つであり、標高132メートルの城山山頂に位置します。登城道は徒歩のほかロープウェイやリフトが整備されており、本丸広場から見下ろす松山平野と瀬戸内海のパノラマビューは格別です。天守内部には貴重な刀剣や甲冑が展示され、江戸時代以前の木造建築の粋を間近で体感できます。
そして、瀬戸内海を渡る世界的なサイクリストの聖地として知られるのがしまなみ海道サイクリングです。今治市と広島県尾道市を結ぶ全長約60kmの架橋ルートであり、来島海峡に架かる世界初の3連吊橋「来島海峡大橋」など、大迫力の海洋景観を自転車や徒歩で渡ることができます。初心者向けの電動アシスト付きレンタサイクルや手荷物配送サービス(しまなみタートルズなど)が高度に整備されており、誰でも気軽に絶景海上ライドを堪能できるインフラが整っています。