音楽ファンの間で最も語り継がれているのが、長男とのドラムによる親子共演です。ロックシンガーの母親を持つ息子として、幼少期からバックバンドのプロミュージシャンたちの音を肌で体感してきた長男は、自然とドラムスティックを握るようになりました。
単なる家庭内の趣味にとどまらず、相川七瀬さんのデビュー25周年ツアーやイベントの舞台裏でドラムを担当するまでに腕前を磨き上げました。実際のステージで母親の代表曲である『夢見る少女じゃいられない』や『BREAK OUT!』などの激しいロックチューンを堂々と叩き切った瞬間は、会場に詰めかけた長年のファンを熱狂させました。
ライブ関係者の証言によると、共演時のリハーサル風景は極めてシビアだったといいます。「ステージに上がれば親子ではなく、ボーカリストとドラマーというプロ対プロの関係」。相川七瀬さんは甘やかすことなく、リズムのタテの合い方やアタックの強さに対してシビアに要求を出し、息子もそれに応えようと真剣に対峙していました。親の威光を傘に着るのではなく、叩き叩き直された実力でビートを刻む姿に、現場のスタッフからも惜しみない賛辞が送られました。