25坪の空間を最大限に活かす鍵は、徹底した「廊下の削減」と「視線の抜け」にある。間取り図を引く際、多くの設計士が最初に着手するのが、LDKを中心に据えて各居室へ直接アクセスするセンターリビング設計だ。
第一線で活躍する一級建築士はこう指摘する。「25坪で廊下に3坪取られてしまえば、実質的な居室空間は22坪に縮む。廊下を排除し、リビングと一体化させるだけで体感面積は1.2倍以上に広がる」。
夫婦2人または子ども1人の3人世帯なら、ゆったりとした18畳前後のLDKを確保した「2LDK」が最もバランスが良い。一方で4人家族の場合、各個室を4.5畳程度に抑えて収納を共有化する「3LDK」設計が求められる。ここでの成否を分けるのが家事動線だ。キッチン、パントリー、洗面脱衣室、ランドリールームを一直線または回遊型で結ぶことで、無駄な行き来をなくし、日々の家事時間を劇的に短縮できる。
さらに、勾配天井を採用して縦方向へ視界を広げ、リビングからフラットにつながるウッドデッキを設ければ、外部空間を取り込んだ圧倒的な開放感が生まれる。