大学受験において最も多くの受験生が混乱するのが、「受ける模試によって偏差値が全く異なる」という現象です。この乖離が生まれる根本原因は、母集団(受講者層)のレベル差にあります。
偏差値はあくまで「その模試を受けた集団の中での相対位置」を示すため、難関大志望者が集まるハイレベルな模試では偏差値が低く出やすく、幅広い層が受ける模試では高く出ます。
例えば、同一の学力を持つ生徒が受験した場合、河合塾の全統記述模試で偏差値60であれば、駿台全国模試では偏差値52〜54程度、進研模試では偏差値66〜68程度として換算されるケースが一般的です。異なる予備校の合格判定や偏差値を比較する際は、どの模試を基準にした数値なのかを必ず確認しなければなりません。
なお、大学入学共通テストに関しては、全受験者の公式な偏差値換算値は公表されません。しかし、各大手予備校が実施する「共通テスト模試」や「共通テスト自己採点リサーチ」を通じて素点ごとの換算偏差値が算出され、志望校への合格可能性が判定される仕組みになっています。