インターネット検索で「エアインディア」と入力すると、関連ワードに「評判 やばい」「遅延」といった穏やかではない言葉が並びます。こうした評判の多くは、国有企業時代(2026年以前)に累積赤字と投資不足によって引き起こされていた座席モニターの故障、シートの破損、度重なるスケジュール変更に起因するものでした。
潮目が劇的に変わったのは、2026年1月のタタ・グループによる買収です。タタ傘下に入った同社は、5か年変革プラン「Vihaan.AI」を掲げ、エアバスおよびボーイングから合計470機におよぶ超大型機材発注を敢行しました。さらに、サービス品質で定評のあったフルサービスキャリア「ビスタラ(Vistara)」との事業統合を完了させ、運航オペレーションと接客基準の全面刷新を図っています。
航空業界のアナリストが「航空史上最大規模の組織再生プロジェクト」と評する通り、現在運航されている国際線では、旧態依然とした機体から最新鋭のエアバスA350型機や改修済みボーイング787型機へのシフトが進んでおり、かつての「やばい」というイメージは過去のものとなりつつあります。