西野亮廣氏の絵本作品群は、それぞれ独立した物語でありながら、実は同一の巨大な世界観の中で繋がっている点もファンを惹きつける大きな魅力です。世界的ヒットを記録した『えんとつ町のプペル』とも空間的・時間的な連動性があり、物語の背景や小道具に散りばめられた共通のモチーフを探す考察も盛んに行われています。
さらに、作品の魅力を拡張したのが「光る絵本展」や「無料公開」といった革新的なアプローチです。暗闇の中にLEDで内側から美しく発光する絵画を並べた展示会は、全国各地や海外の歴史的建造物でも開催され、幻想的な没入体験を提供しました。
全ページをWeb上で無料公開した際も、「内容をすべて知った上で、手元に実物の本を持っておきたい」「大切な人にプレゼントしたい」という購買行動を生み、出版業界に新たなマーケティングモデルを提示しました。デジタルとフィジカル、エンターテインメント空間の融合によって、『約束の時計台』の物語は今なお新たなファンを獲得し続けています。