本作の骨格を支えているのは、韓国のNAVER WEBTOONで圧倒的人気を博し、日本ではLINEマンガを通じて熱狂的な支持を集めた大ヒットウェブトゥーンだ。デジタルコミックの軽快なテンポ感を土台にしつつも、実写化にあたって大胆な再解釈が施された。
単なる不良の喧嘩漫画にとどまらず、社会の階級格差や家庭崩壊、組織的な搾取といった重厚なテーマを内包させたことで、作品全体に濃密なノワールの気配が漂う。原作の持つカタルシスを損なうことなく、生身の人間の血と痛みを伴うドラマへと昇華させた脚本の手腕は見事と言うほかない。