「お尻が硬いだけなら大した問題ではない」と軽視して放置を続けると、全身にドミノ倒しのような悪影響が波及します。真っ先に現れるのが腰痛の慢性化です。お尻の表層にある「大臀筋」が硬化すると骨盤の動きがロックされ、歩行や屈伸運動の衝撃をすべて腰椎が身代わりに受けることになります。
さらに深刻なのが、お尻の深部にあるインナーマッスル「梨状筋(りじょうきん)」のコリです。梨状筋のすぐ下には、太ももから足先へと伸びる太い坐骨神経が走っています。硬く縮んだ梨状筋がこの神経を物理的に圧迫・絞扼(こうやく)すると、お尻から太もも裏、ふくらはぎにかけて鋭いしびれや痛みが走る「梨状筋症候群」へと発展します。
加えて、臀部の血管やリンパ節が滞ることで下半身の冷え性や頑固なむくみが定着し、代謝が落ちて脂肪がつきやすくなる「洋なし体型」の原因にも直結します。お尻を柔らかく保つことは、健康維持とボディライン維持の両面において譲れない絶対条件といえます。