江戸時代の平均身長はなぜ史上最低?男性155Cmの謎と食生活の真実

江戸時代の平均身長はなぜ史上最低?男性155Cmの謎と食生活の真実

江戸時代の平均身長はなぜ史上最低?男性155Cmの謎と食生活の真実について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

江戸時代に底を打った日本人の体格は、明治維新を機に激変のプロセスへと突入します。明治以降の平均身長推移は、まさに国家的な近代化政策と軌を一にしていました。

明治政府は富国強兵を推し進める中で、徴兵令に基づく身体検査を実施しました。そこで露呈したのが、西洋諸国の兵士に対する圧倒的な体格差と、兵営内で多発する脚気でした。危機感を抱いた政府は、明治天皇みずからが牛肉を食す儀式を執り行うなどして肉食を奨励。陸海軍の軍隊食には麦飯やパン、肉料理が導入され、高木兼寛海軍軍医総監らの尽力によって脚気は徐々に撲滅されていきました。

第二次世界大戦後の高度経済成長期に入ると、文部科学省の主導による「学校給食」の全国配備が決定打となります。脱脂粉乳や牛乳、肉類、卵といった高タンパク・高カルシウム食品が成長期の全児童に平等に供給されたことで、日本人の平均身長は1950年代から1990年代にかけて約10cm以上も急上昇しました。

江戸後期の男性平均155cmから、現代の約171.5cmへ――わずか100余年の間に遂げられた約16cm以上の体格向上は、人類学の歴史においても極めて稀に見る急速な進化劇であり、栄養改善の威力を如実に証明する生きた証左と言えます。

山田 真由
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山田 真由

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