年末の総決算である有馬記念は、斤量の妙味が最もドラマチックに表れる舞台だ。古馬(4歳以上)と3歳馬が激突するこのグランプリ競走では、3歳馬に与えられる斤量恵与(アローワンス)が勝敗の決定打となるケースが後を絶たない。
歴代最多勝を誇る武豊騎手も、有馬記念における数多の名勝負の中で斤量の与える微細なインパクトを巧みに計算し尽くしてきた。成長著しい3歳馬が古馬より2kg軽い斤量で出走できるアドバンテージは、中山競馬場の急坂を駆け上がるラストスパートで絶大な威力を発揮する。斤量の僅かな違いを見極める洞察力こそが、師走のファンファーレとともに歓喜を掴む鍵なのだ。