カイロ大学卒業後のアラビア語通訳としての経験から、『ワールドビジネスサテライト』初代キャスター抜擢までの道のりには、数々の秘話が隠されている。緊迫する中東取材での度胸、国際政治の渦中で培った人間観察眼、そしてテレビ画面越しに視聴者の心をつかむ言葉選び——それらすべてが、小池百合子の知られざるアナウンサー時代を形作っていた。
報道番組の最前線で日本経済や国際情勢の激動を肌で感じ続けた経験は、やがて彼女の中に「報道する側」から「政策を動かす側」への決意を芽生えさせる。1992年の政界進出へと繋がる激動キャリアの裏側には、キャスター時代に培った圧倒的な発信力と勝負どころを見極める眼力があったのだ。