インターネット上の質問掲示板(知恵袋や発言小町)やSNSの投稿を調査すると、「ある朝靴下を脱いだら足の裏が黄色くて肝臓の病気を疑い、パニックになった」という声が冬場を中心に毎日のように寄せられています。
投稿者の声を詳細に分析すると、大きく二つの生活パターンが浮かび上がってきます。一つは、「実家から届いたみかんの箱を開け、毎日4〜5個を何週間も食べ続けていた」という典型的なケース。もう一つは、近年特に目立っている「健康診断で数値を改善しようと、毎朝濃縮タイプの野菜ジュースや青汁、人参スムージーを1年以上欠かさず飲んでいた」というケースです。
都内の消化器内科クリニックに勤務する専門医は、臨床の現場実態について次のように語ります。
「冬から春先にかけて、『肝硬変や劇症肝炎ではないか』と青ざめた表情で駆け込んでくる患者さんが後を絶ちません。しかし、診察室に入ってきた瞬間に患者さんの白目を拝見すれば、大半はその場で柑皮症だと見当がつきます。問診票を深掘りすると、みかんを1日に何個も食べている方だけでなく、『健康に良いから』とカボチャの煮物や人参のラペを連日大量に摂取していたり、濃厚な野菜ジュースを水の代わりに飲んでいる20代〜40代の方が非常に多いのです」
実際に検査を行っても肝機能の数値(AST、ALT、γ-GTP)は至って正常、総ビリルビン値も0.8mg/dL前後の基準内であり、血中カロテン値だけが異常に跳ね上がっているという診断結果が大多数を占めます。生命に危険がないと分かって胸を撫で下ろす患者が多い一方、「良かれと思って続けていた健康習慣が、見た目の異変を引き起こしていた」という事実に驚きを隠せない声が目立ちます。