テレビの画面に表示される「15」や「20」といった数字は、あくまで機器内部の相対的なボリュームステップに過ぎない。部屋の広さや壁の材質、スピーカーと視聴位置の距離によって、耳に届く実際の音圧は劇的に変化する。一般的に、家庭における昼間の理想的な音圧レベルは60〜65デシベル (dB)程度、夜間であれば50〜55デシベル (dB)前後が静粛性と聴き取りやすさを両立する目安とされる。
電子情報技術産業協会 (JEITA)の標準的な指針や、最新のAV機器設計の動向を見ても、室内音圧のコントロールは重要なテーマだ。ソニーグループ株式会社やパナソニック株式会社といった主要メーカーの最新モデルでは、本体の標準設定において一般的なリビングで55〜60デシベル (dB)相当の出力になるよう設計段階で初期パラメータが調整されている。画面上の数値で言えば「12〜18」付近がメーカー想定の標準域となるケースが多いが、部屋の反響音や設置環境によってこの感覚数値は容易に変動する。