「日本人の優しさに感謝しているけれど、ビジネスとしての競争は想像以上にシビア」。歌舞伎町の人気店でナンバーワンを走るマリアさん(仮名・28歳)は、笑顔の奥にある本音を明かしてくれた。彼女たちの多くは定住者や日本国籍を持つバイリンガルであり、かつてのように興行ビザで短期間だけ滞在していた時代とは背景が大きく異なる。
店内のバックヤードでは、SNSを活用した熾烈な顧客獲得合戦が繰り広げられている。LINEでのきめ細やかなメッセージ送信はもちろん、店外デート(同伴・アフター)の駆け引きまで、キャバクラ顔負けの営業努力が求められる。しかし、フィリピン人キャスト特有の底抜けの明るさと、家族を支えるための強いハングリー精神が、ギスギスした競争を感じさせない独特のアットホームな空気を作り出しているのだ。