中華圏の映画タイトルは、地域によってローカライズの方針が大きく異なります。『マトリックス』の中国語題名も、中国本土、台湾、香港でそれぞれ全く異なるアプローチが取られました。
それぞれの地域におけるタイトルの違いと特徴は以下の通りです。
・中国本土:『黑客帝国』
ハッカーと巨大な支配機構の対立構造を重厚に表現した、最も象徴的なタイトル。
・台湾:『駭客任務』
台湾ではハッカーを「駭客(Hàikè)」と表記します。「任務(ミッション)」と組み合わせることで、「ハッカーによる極秘ミッション」というスパイ・アクション映画のような疾走感を押し出しています。
・香港:『廿二世紀殺人網絡』
香港版は直訳すると「22世紀の殺人ネットワーク」となります。当時の香港映画界で流行していたセンセーショナルで過激なB級アクション映画風の命名であり、現代の視点から見ると非常に個性的でインパクトのあるタイトルです。